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会長挨拶Greetings of the President

会長挨拶

会長写真

 脳卒中はがんや心臓病に続いて国民死亡原因の第3位を占め、心臓病と併せたいわゆる循環器病による死亡率はがんによる死亡率に匹敵します。国としても国民の健康寿命の延伸等を図るため、脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(平成30年法律第105号)が成立し、この法律に基づいて、「循環器病対策推進基本計画」が策定され、今後、脳卒中の診療体制が良い方向に変化することが期待されています。
 東北六県の脳卒中による死亡率は、宮城県を除きいずれも全国平均を大きく上回っています。宮城県は早くから本協会を母体に脳卒中撲滅に取り組んできましたが、それでも全国平均をわずかに上回っています。また、脳卒中は65歳以上の寝たきりの原因疾患第1位であり、脳卒中により後遺症が残ると本人のみならず家族にも大きな負担が強いられ、社会的・経済的にも大きな問題を残します。
 一方で、近年の脳卒中医療における進歩はめざましく、予防のために重要な血圧や糖尿病、脂質異常に対する新薬開発が進むとともに、高磁場MRIなどの高精細画像検査により、わずかな脳血管の病的変化を知ることも可能になっています。血管が詰まることによる脳梗塞が早期に発見された場合、閉塞した血管を血栓溶解薬や血栓回収術(カテーテル治療)によって再開通することも可能な時代となりました。くも膜下出血の原因となる動脈瘤(血管のこぶ)の治療も進歩し、従来の開頭術に加えて、切らずに治すコイル塞栓術(カテーテル治療)も可能となりました。宮城県においても、このような最新治療が可能な病院施設の整備を進めており、その恩恵を宮城県民の皆様のために広げていくことに本協会の存在意義があるものと考えます。
 本協会は、平成20年12月の公益法人制度改革関連法案の施行に伴い、公益財団法人への移行を申請し、平成25年4月1日に宮城県知事の認定を得て、「公益財団法人宮城県対脳卒中協会」として発足することとなりました。脳卒中征圧に向けて努力を重ねていく覚悟でありますので、引き続き皆様のご協力とご支援をよろしくお願いいたします。




公益財団法人 宮城県対脳卒中協会

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